朝、目が覚めた瞬間、昨日のことを思い出した。
久しぶりに男性と二人きりで会って、たくさん話をした。心のどこかで緊張していたけれど、彼の柔らかい雰囲気に助けられたおかげで、思っていたより自然に過ごせた気がする。
「楽しかったな…。」
12年ぶりに、こんな感情を味わうとは思わなかった。
ふとスマホを手に取る。彼からメッセージが来ているかもしれないと思いながら、無意識にアプリを開いた。
でも、通知はなし。
…まあ、すぐに連絡があるとは限らない。昨日はきっと、ただの楽しい時間だっただけ。お互いにいい雰囲気だったとは思うけど、それが続くかどうかはわからない。
自分にそう言い聞かせながら、朝の支度を始める。
彼からのメッセージ
仕事の休憩中、なんとなくスマホを見たとき、画面に通知が表示された。
彼からのメッセージだ。
ドキッとする心臓を落ち着かせながら、開く。
「昨日は楽しかったですね!またお話したいです☺️」
…なんだろう、この気持ち。
期待していなかったはずなのに、すごく嬉しい。
「私も楽しかったです!ありがとう😊」
そう返してから、一度スマホを閉じる。でも、すぐに「これで終わりにしちゃうのは、なんかもったいないな…」と思い、もう一度メッセージを開いた。
「また、お茶でもしませんか?」
送信ボタンを押したあと、少しだけ緊張する。
…すぐには返事がこない。
まぁ、彼も忙しいだろうし、すぐに返事がなくても仕方ない。そう思いながら、スマホをカバンにしまおうとした瞬間——
「ぜひ!今週末とかどうですか?」
思わず笑みがこぼれる。
私、こんなふうに誰かと予定を立てるの、いつぶりだろう?
「いいですね!じゃあ、◯日の午後はどう?」
こうして、次の約束が決まった。
久しぶりの“待つ楽しみ”
帰宅してからも、私はずっとソワソワしていた。
次のデートのことを考えると、妙に落ち着かない。でも、この「待つ時間」ですら、どこか楽しいと感じている自分がいる。
「なんか、若い頃みたい…。」
12年間、恋愛をしてこなかった。もうそういう感覚は忘れていたはずなのに、たった数日でこんな気持ちになるなんて、自分でも驚いてしまう。
今の私は、ただの50代の女性。でも、年齢なんて関係なく、心はこんなにもときめくものなんだと実感した1日だった。